《些細な事の積み重ねが理由となる》
(刀剣乱舞/大典太光世)
病に伏した際は枕元に置けば治るとも言われた霊刀。
その強大な霊力ゆえ、小鳥も近付けない為、かつては蔵に厳重に仕舞われた刀剣。
強さに縋るのも、その強さを恐れて蔵に閉じ込めたも人間だと言うのに、その身勝手さを許し、愛した刀。
それが【大典太光世】なのだ。
主が苦しむなら元凶を断ち切ろう。
皆と見る明日を信じられたのは、外の世界に連れ出してくれた"審神者"のおかげだから。
蔵の窓から見えた四季の移ろいを、この身をもって体感できた。
些細な事と笑うかもしれないが、与えられた愛を返したいから、刀を振るい、過去を守り、未来へと繋げるのだ。
人々に愛され、守られて、今の主に会えたのだ。
歴史を守るには十分な理由にはなるだろう?
そう言って微笑む大典太光世の顔には、出会った頃の暗さはもう見えない。
9/3/2024, 10:25:14 AM