#たそがれ
もう10月か…と思いながらアプリを開くと、お題が「たそがれ」だった。
「10月」「たそがれ」とくれば、これはもうレイ・ブラッドベリの『10月はたそがれの国』しかない。
そう言えば、あの本はどこにやったっけ。
SFの抒情詩人とか言われるブラッドベリは、好きと言うより、ふと読みたくなると代わりが効かない作家だ。
どうしても『10月はたそがれの国』を読み返したくなり、私はお題そっちのけで、古い本棚を漁り始めた。
結論から言うと、本は見つからなかった。
それどころか、まだ読んでさえいなかったことが判明した。
彼の作品をたくさん集めていたのは高校生の頃だが、なぜこの有名な初期短編集だけスルーしていたのだろう。
というか、なぜ今の今まで持っていると思い込んでいたのだろう。
不思議だけれど、今になって“新作”を読めるのは嬉しい。
私はいそいそと『10月はたそがれの国』をネット購入した。
10/2/2024, 2:16:28 AM