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 炬燵の中で温もりを感じているとき、ふと窓の外を見ると白く小さな雪が降る閑散とした景色がひろがっていた。

 炬燵の上に置いてあるみかんを一つ掴み、皮を剥く。こんな動作をしていると、祖母の家に行く度に食べることができたみかんを思い出す。

 皮を剥いたみかんを食べると、祖母の家の景色がより鮮明に蘇ってくる。

「久しぶりにおばあちゃんの家行こうかな...」

静かな小部屋の中では、私の声と雪が地面と接触する音のみが聞こえてきた。

12/29/2023, 12:44:28 PM