3rd★LIFE

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『行かないで』

幼い頃から私はこれが言えなかった…

たった一言
されど一言

大人の顔色を伺い、大人の心がわかってしまう
これは良いスペックなのだろうか?
子どもの頃は子どもでいるべきだ
でも子どもの頃、大人だった私は
大人の誰にも
『行かないで』とは言えなかった

困らせたくない
ただそれだけ

だから体調が悪くて
早退したって、休んだって
「ひとりで大丈夫よね?」
と言われてしまうと
『行かないで』とは言えなくなる

今になって思うのだ
大人は卑怯だ
相手をねじ伏せる言葉や行動を
無意識に数多く持ち合わせている
経験値の違いだろう

子どもだったけど大人だった私には
それは持ち合わせていなかった

だから
今でも言えない…
大切な人を困らせるという不安、葛藤
経験を積んだとて
なによりも相手を困らせることを知っているから
言えない…

ねぇ?!
君は…君だけは…
離れて『行かないで』…
本当はそう言いたい

愛着障害に双極性障害、パニック障害の私は
どうしてもリセット癖が抜けないし
自己肯定感が極端に低い
それは学んでわかった

分かっても…
沢山のトラウマを抱えた者は
どうやったって
「仕方ない」と想うことが難しいんだ
そして、本音を吐き出すことも難しい

でもね
いつも想っているんだ
誰も私から離れて『行かないで』って…

言えたら変われるのかな?
いつか言えると良いな…

人と群れるのは苦手だけど
ずっと独りは寂しいって勝手過ぎますか?

10/24/2024, 5:18:47 PM