色々なものに僕の記録が残っている。まるで、僕という存在を等分して細かく分けたみたいに、色々な痕跡が散らばっている。
メディアに1度出てしまったら、もう元の生活や感覚では生きられない。そこには、記録があり、人々の記憶がある。そして、後者は衰えていくものの、前者は親切な墓荒らしのように周期的に掘り起こしてくる。自分が知らない人間に、知られている怖さはある種の人間のコミュニティ形成の限界から来るものであり、それに慣れが生じることは無い。冷静になると、あまりの状況の面妖さに頭がおかしくなってしまうため、我々はいつだって狂気を持っていないといけない。
今日もまた、自分の1部を無機質なデータに置換していく。もはや、自分というのが残っているのかも分からない。都市伝説のように、僕は他人の記憶によって作られているんだ。
2/26/2025, 4:44:22 PM