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ぬるい炭酸と無口な君


昨晩の君は異様に艶めかしく、いつの間にか溶けるように一夜を共にした。

朝と昼の間、薄いカーテンから漏れる光で目が覚めた。

黒髪をたゆたわせながら、君は背を向けて眠っている。

僕たちは、付き合ってはいない。

僕は、君を好きなのだろうか?

ひとつ確かなことは、きっと今夜も、君のことを好きになるだろう。

気の抜けた炭酸水をひと口飲んだ。

気泡の抜けた炭酸水は、時間の経過とともに起こりうることを僕に教えていた。

8/3/2025, 4:21:23 PM