不完全な僕
ここに住みたい。ここから見た世界はどんなものだろう。もしここで産まれたなら。もしこんな体験をしていたら。ここに生きる人は何を考え、どう感じるのだろうか。言語には思考が関係するというが、方言もその対象なら、どんな思考をしているのだろう───
旅行をする度にこんなことを思う。そしてそれが叶わないことを瞬時に理解してしまう。
僕にとって人生は物語でありゲームでもある。その作品に触れたくなる。そして、それを支えた家、友人、様々な場面を知りたい。私自身が図書館のようになりたい。長い長い人々の記憶は、きっと1冊のノートにまとめることなんてできない。
どんなに素敵な物語なんだろう。どんなに楽しいゲームなのだろう。
私はどれだけの命があれば「人」を知れるだろう。どんなことをすれば「人」を体験できるだろう。どこまでも見透せる目があれば、どんな音も拾う耳があれば、何でも覚えられる脳があれば、それは叶うだろうか。
あぁまた新しい景色だ。あなたは誰?何が不満?好きなことは?楽しいことは?恋はしてる?赤色は何色?青は?叶えたいことは?
あなたはこの景色をどう見ているの?
9/1/2024, 6:53:17 AM