思い描く海の色は何色だろうか。
どこまでも透き通ったエメラルドグリーンだろうか。
幼いころ、家族といった海は、少し黒っぽく濁っていて、憧れの色ではなかった。
遊んでいるときに、口に海水が入ってしまって、とても塩辛かったのを覚えている。
そのとき、甘いあまい、モモのジュースを家族が買ってきてくれて、すぐに開けて一口飲んだ。
角が立った塩辛さを、やさしくつつみこんでくれた。
優しい心遣いは、こころがじんわり温かくなる。
そんな記憶の一つひとつが今のわたしをつくっている。
_______________________________記憶の海_______。
5/13/2025, 2:53:06 PM