あん

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空は快晴 空模様も悪くない 風も程よく心地いい
そんな絶好なピクニック日和に俺は、飛ぼうとしていた

「ここから落ちたら万が一通行人に当たった時その人も亡くなってしまうかもしれないよな、、、危ない。ダメだダメだここはダメ。」
いつものようにノートを取りだし絶好の飛び場を探して生きている。

「今日はここに居たのお前。」
声の方を振り返ってみるとそこには幼馴染がいた。

「おう。 でもここダメだ。周りの人の迷惑になる。迷惑かけてまで飛びたい訳じゃないんだよ。」

じゃあ飛ぶのやめて俺と一緒に居ろよ。
「、、、ンなもん口に出して言えるかよ、」
アイツが誰かが置いてった缶を蹴り出した
カンッ

「あ?何?ボソボソ喋んなよ。」
「あーーーうっせーうっせー!!!! もーいいだろ今日は。俺と海行こうぜ。」
「うみぃ? やだよあそこいると潜りたくなって母さんに迷惑かける。」
「、、、じゃあお前なんで飛び場なんか探してんだよ、」
「それ前も言ったじゃん? なんかあった時に万全の体制で挑まなきゃ、後が大変だから。逃げ道作ってんだよ今のうちに。」
「お前そんな未来辿るこたねぇだろ。」
「いや? そこにはお前も居るぜ。お前と一緒に飛ぶとこ探してんだよ。」
「はお前何言ってんだ俺はやらねえぞ。」
「そ?じゃあまあいいわ。俺だけで。」
「いや、まて、まてまてまてまてまてまて 俺も探す。」
そんでどこよりも綺麗な景色見せて諦めさせてやるんだ。

「一緒にやんの? 別にいーけど。」
「おう。やる。やってやるよ。」

何を考えてるか分からないけどなんとなく俺には生きてて欲しいんだろうなって悟れるくらいには俺は自惚れてるよ。

8/19/2023, 4:04:20 PM