“私”とは、名の売れた探偵だと
傲慢ながらも自負している。
この物語において私に求められているのは
“推理力”…ただ、それだけであり
逆を返せば、他は求められる事がない。
どんな小さな欠片であったとしても
見逃さない洞察力は場面転換に最適で
一見すると何処で使うのかも分からない様な
常人離れした知識量も探偵だからと片付けられ
行動力などは、そもそも視野にも
収まってはいないのだろう
日常生活などはミステリーが始まる前の
前菜に過ぎず、まともに過ごせる日は少ない。
とはいえ、求められる程の推理力は
伊達では決して無いと確信しているのだ。
だから、私の異常にも思える
この当たり前の世界を
“君”も享受しているのだろう?
ー 私の当たり前 ー
7/9/2024, 6:28:58 PM