"逆光"
暁
君は起きて私を叩き起こした
何度も鳴り響くスマホを叩き取り、画面いっぱいに表示されている君の名前を見る
私は二度寝した。
東雲
君は自転車に乗って来て私の家の玄関の扉を叩いた
朝支度を始めている私は呆れながら玄関に行って出迎えた
私はふざけ始めた君を締め出した。
昼下がり
車も少ししか通らない森に囲まれた歩道を歩いている
歩くだけの道に飽きたらしい君は次の信号まで競走しようと息巻いた
私は一歩目で転んだ。負けた。
黄昏
絆創膏を貼ってもらった膝を気にして歩く
楽しかった、なんて笑いながらいう君の声を静かに拾った
キラキラと笑う君の笑顔は今は見れなかった
私は背負っている光が明るすぎる君を見て笑った。
1/24/2026, 10:29:07 AM