せつか

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長く伸びる灰色のコンクリートの階段。
暗く重く広がる雲。
なぜか周りには誰もいない。
私の体がぐらりと揺れて、コンクリートがまるでスローモーションのように近付いてくる。

アパートに住んでいた幼い頃。
やたら鮮明に覚えている階段から落ちた記憶。

それ以外の子供の頃の記憶はほとんど残っていない。

謎だ。


END


「あの日の景色」

7/8/2025, 10:01:34 PM