苑羽

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朝の時間というものは、本当に慌ただしくすぎていく。
ベッドから飛び起きて、階段を駆け降りる。顔を洗って歯を磨いて、朝食をかき込んで。鍵と定期を確認したら、家を出る…そうそう、お弁当も忘れずに。
しかしそんな中でも、電車に乗る時間は格別だ。田舎の電車だからだろう、人もそんなにいなくて、ゆったりと心地よいリズムに揺られながら、窓の外を眺める。橋の上から眺める、朝日に輝く水面が今日も悠然と微笑んでいる。
さあ、プラットホームから出たら、とうとう1日が始まる。私の忙しなく愛おしい、1日が。

6/22/2023, 1:22:46 PM