暗夜姫

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「明日世界が終わるなら」か。
どうでもいいと思う。
そんなこと。
そんなこと、と言っていいほど軽いことでもないが。
どうでもいい。
だって、”世界が終わる”ってことは死ぬということだ。
この世界で生きていたって、辛いだけだし、苦しいだけだと思う。
そうだろう?
こんな理不尽な世界。
”平等”だの”公平”だのと言いながら、そんなものないじゃないか。あったとしても、わずかだ。
こんな幸せになるのには”運”が必要な世界。
自分を取り巻く環境を自分で決められないのだ。
全て運だろう?
親がどんな人かも。
先生がどんな人かも。
幼なじみや友人、クラスメイトがどんな人かも。
自分の才能だって、価値観だって、運次第。
親が良くても、先生が悪ければ理不尽に合う。
親や先生が良くても、友人やクラスメイトが悪ければ、いじめに合う。
自分に才能がなければ、他人と、その分野で才のある人と比べられてしまう。
人と、周りと価値観や好きな物が違えば、差別される。
何か一つが常識から外れてしまえば、いじめられる、差別される。こんな世界、あって良いのだろうか。
こんな世界だから平和というものは、誰かの犠牲と我慢で成り立っている。
誰かが誰からの理不尽などにあって、辛い思いをして、苦しい思いをして、でも我慢している。周りの人に分からぬようにしている。必ずそういう人がいる。
場の空気を壊すまいとして、人間関係を壊すまいとして、そっと、我慢している人がいるのだ。
こんな世界、本当にあっていいのだろうか。
私はな、この世界に絶望しているのだ。
この理不尽に。
まぁ、私一人がこんなことを嘆いたところで何も変わりゃしないだろうがね。

5/6/2024, 10:21:09 AM