REINA

Open App

沈む夕日
 

楽しい時も悲しい時も、決まって私は海に来る。

 

『好きです。付き合って下さい』
『うん、分かった。いいよ』



隠れていたから告白していた女の子の顔は分からなかったけど、先を越されてしまった。

告白する前から私は振られたのだ。


部活は、正直サボった。
さすがに出る気にはなれなかった。


走るのは得意だから、一気に海まで駆け抜けた。


砂浜がほんのり暑い。
もうすぐ夕日が沈む頃だ。


沈んだら思いっきり泣こう。
夜の海に甘えさせてもらおう。

4/7/2024, 12:50:29 PM