夢見てる

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はなればなれ

遠距離の彼とはなかなか会えないため、はなればなれになるこの瞬間は毎回憂鬱になる。
電車が発車の合図を出す、「もうそろそろ電車動くから危ないよ」優しい彼はそう言って私を電車の中に入るよう促した。「また会えるかな?」別に永遠の別れではないのにおもわず聞いてしまった、恥ずかしくなって下を向く。「なぁに言ってるの!あたりまえだって、今度は俺が君に会いに行くから」絶対にね、帽子から僅かに見える優しい目で真っ直ぐ私を見据えて微笑んだ彼が言う。
パッと顔を赤くしこくこくと頷くと、ドアが閉まり彼との間に壁ができる。ドアの窓越しから手を振る私に彼は両手で小さく振り返し笑っていた


sg

11/16/2021, 11:13:13 AM