『鏡の中の自分』
鳥も鳴かない真っ暗な中、私は目を擦り体を起こす。
静かにベッドから降り、朝食などの身支度を済ませる。
体はまだ寝ていたいと訴えている。
仕事が無ければ本能に従っていただろう。
そして姿鏡の前に経つ時には私は社会人としての私だ。
身なりが整っているか最後の確認を終え玄関を後にする。
数時間後帰宅し同じく姿鏡の前に立つ私はもうただの女だ。
社会人という枠に囚われないただの人だ。
私の中で鏡というものは何かスイッチのような役割なのだろう。もしかしたら鏡の中にもう1人の自分がいて…なんて馬鹿げた事を考えているくらい疲れているらしい。
今日はもう休もうとベッドへ体を放り投げた。
11/3/2023, 1:22:52 PM