川柳えむ

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 人が少なくなった海を、浅瀬を君は素足で歩く。
 少し涼しくなった風が流れて、それに乗せるように歌を歌う。
 その歌声が、あまりにも儚く、消えてしまいそうで、僕を不安にさせる。

 君にこの世界はどう映っているんだろう?

 僕には今、この風景がとても美しく見える。泣きたくなるくらいに。
 でも、君の心の中の風景はわからない。君はたくさん考えてしまうから、この風景も、とても穢く映っているのかもしれない。
 それでも僕はこの風景を心に刻む。本当に君が消えてしまっても、忘れないように。失わないように。


『心の中の風景は』

8/30/2025, 3:30:45 AM