蒼月の茜雲

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テーマ“やわらかな光”

晴れた日の午後
なんの予定もなく
公園の木陰に座っていた。

周りには誰も居らず
ただ、木漏れ日だけが
照らしていた。

暑くもなく寒くも無く
ポカポカとしていた。

あまりにも心地よいから
スヤスヤと眠りに落ちていたら

いつの間にか
辺りは夕暮れに差し掛かっていた。

慌てて起き上がると
「コダマ」
そう名前を呼ぶ、ご主人様が居た。
「にぁ…」
伸びをして、ご主人様に飛びつくと
「さぁ、帰るよ。そろそろ寒くなるんだから、あまり出かけたら駄目だよ」
「にぁー…」
一応返事をしておく。

だけれど、また
きっと、木漏れ日のやわらかな光を求めて
此処に来るのだと
本能で悟っている。

10/16/2022, 10:26:41 AM