「窓から見える景色」
授業中、窓の外を眺める。
グラウンドで走る貴方。
特別派手でもないし、運動神経がいいわけでもない。
どちらかと言うと、無骨で地味で。
いつから貴方を好きになったんだろう?
忘れ物をした時に助けてくれた時?
転びそうになった時に、手を引っ張って助けてくれた時?
バスの中でおばあちゃんに座席を譲って、その後同じバス停でわざわざ降りて、荷物を持ってあげて遅刻した時?
さり気なく落ちてるゴミを拾ったり、お店のカゴとかカートを片付けてた時?
思い返すと、貴方のいいところばかり浮かんできて、何だか私ばっかり好きみたいで、悔しい。
けど、実際にその通りで、もうどうにもならないくらい貴方が好きで。
決して目立たないけど、よくある「いい人なんだけどね」
で終わるタイプで、いい人だけど色気がなくて、恋愛対象にはなりにくいタイプだけど。
でも、私にとっては最高にカッコよくて。
そんな事を考えながら、又窓の外を眺める。
黙々と走る貴方。
ふと、貴方が、上を見て。目が合って。
少し微笑んでくれた。
少しでも、脈ありなら嬉しいな。
9/25/2024, 1:23:29 PM