【花咲いて】
(想像の中の話)
白い絵の具で塗りつぶしたキャンバスに
浅い青の風が横切る
見つけた言葉を音色に変えて
目をつむってそこに降り注いで
元の色も忘れてしまうんだ
でもそこにゴロンと寝っ転がると
リズミカルに音が跳ねるのが聞こえた
だからさ、君と僕はここに居たんだ
僕たちはいつもそばにいた
そのはずなのに
妄想の海に浸かってイロカサネテ
おやすみの言葉をたくさん残して
いつも通り眠りにつける
そう言って夢も旅の謳も途中なのに眠ってしまった
眠りについたあとのその場所は
I Need You の声も
アンコール! の声も
確かにその場所で響きわたっていて
君が降り注いだ分の色とりどりの花咲いて
そよそよと揺れる花の花弁は花丸にも見えるのです
だからいつも「おやすみ」の後に聞こえる
「おはよう」をただずっと待っている
2024-07-23
7/23/2024, 2:23:04 PM