家の居候が何やら大きな紙を広げ何か書き込んでいる。
「来年再来年くらいに子供10羽くらいすぽぽんと産んで、食糧は地蔵さん所に頼んで、家は…が島の奴らに建ててもらおうかな?でもなぁ、竜宮のも良いんだよなぁ」
本当に何を言ってるのか分からない状態で見ているとこちらに気付いた居候、
「どうしたのじゃ?そんなに見つめて、朝から…」
「違う違う違う!!!!」
「そんなに否定せんでもええじゃろ」
「いや、否定するっ。というかなんだその紙は」
「未来図じゃよ。こう、これからの人生計画をじゃな」
「それにしては子供10人とか家がって聞こえたが?」
「暮らしていくに必要じゃろ?それから10人じゃなくて10羽じゃぞ」
「いや、居候なんだから出てってくんね」
まさか、助けた鶴がこんなだとは思わなかった。
俺の未来図、あの鶴を助けた時に崩れていたんだな。
(未来図)
鶴の恩返しのオマージュ、すっかり居着いた居候鶴なのでした。
4/14/2025, 12:31:18 PM