運命の人に巡り会えたら。
なんて思っていたあの頃、僕はきみに逢えた。
学校祭の後夜祭。
踊りませんか?と恥ずかしそうにきみに声をかけられた。
ベランダでビールを片手に巡る星座を見つめながら、過ぎた日を想う。
あれから月日が経って、僕達は大人になった。
今は車で片道2時間。往復4時間の距離。
気安くは会いに行けない。
週末、やっと会えたきみを、力を込めて抱きしめる。めいっぱいに彼女をとり込む。
束の間の休息。
ココロオドル時間。
なのに、突然彼女が泣き出した。
涙の理由を尋ねても、泣いてばかりでなかなか話し出してくれない。
もう幕引き。静かにカーテンが下りるのを感じた。
いろいろあった楽しかった日々は終わったのだ。
僕は放課後に取り残されてるような気持ちになった。
110作突破記念
「放課後」
前回 10/2 100作目。
10作ごとぐらいにしている。
これまでのタイトルを並べて繋げたもの。
内容は続いていない。
インターバル的なもの。
10/13/2024, 5:37:12 AM