月は天を指し、水面は星を抱く。
風は凪いで草木は耳を澄ませた。
「君とずっと一緒にいたい」
優しい。心に落ちる声だなと思った。
彼の真っ黒な瞳に、不安げな自分が映っていた。
「ずっと、よ」
「ずっとだ」
今度はこちらが覚悟を決める番だ。
「私もあなたと居たい。結婚して下さい」
「もちろん」
結婚式は、もうやっちゃったのにね。
ふふ、と笑って、どちらかともなくキスをした。最初は触れるだけ。2回目はすこし深く。真っ赤になって、顔が見れなくなってしまった。
君の目を見つめると
4/7/2026, 12:34:12 AM