皆さんこんばんは。ゆずぽんずでございます。
本日、生まれて初めて「ナポリの窯」でピザを購入いたしました。私は寝ても覚めてもシーフード大好き人間でして、ナポリの窯でも海の幸の誘惑に負けて、同じようなものを頼んでしまいました。
ーー美味しかったんですよ。
生地もそうですが、他社のものに比べてすこし軽い印象を受けました。だからでしょうか、胸焼けも胃もたれもなく純粋に美味しさを楽しむことができております。
さてさて、今日お届けする言の葉はこれから訪れる地獄のような暑さを想像し、昨年のことを思い出しながら読んだものになります。
のどを鳴らして水を飲み干したくなるような、嫌な暑さを想像し易いように、丁寧に言葉を紡ぎました。
これから先、いえ、既に暑さも本格的になって参りましたのでくれぐれも水分補給をしっかりとしていただいて、お身体を悪くされないようにお気をつけてお過ごしくださいませ。
では、
どうぞ!
『焦熱の空』
朦朧と 霞み揺れ踊る道の果て
行き交う車と 人の川
忙し過ぎ行く 暮らしの音が
時吹く風の手を取って
その足軽く 舞い上がり
上向く気流に誘われ
絵の具が溶けたように 隣の街まで
青い空へと 溶けて消える
喧騒に再び前を向けば 汗が滲む
一粒の汗が筋を残して
陽射しが撫でると 光が溢れる
拭う袖は 更に色を落として染みを増やす
街角の タバコ屋の庇の陰にオアシスを見て
つむじから注ぐ熱に たまらず身を隠す
溢れる汗に為す術もなく 影に沈んだ
折れ癖と糸が解れに
年季がよい鞄からボトルを手に取り
キュッと音を響かせ 蓋をとる
喉を鳴らして 身体を潤すと
見上げる青に トンビが二つ
羽ばたく孤影が円を描いた
暑さを感じぬほど涼しげに
ゆるりと回って 登ってゆく
手首で蒸れる時計の時針が天を衝く
オアシスを後に 歩きだす
「あと少しで昼休みだ」
吐息多く呟いて 涼と飯を求めて歩き出す
再び靴が灼熱の地面を鳴らした
ふわりと上向く風に 視界が広がり
さらに高さを増してゆく
獲物を探す 視線の中に
くたびれた 人の背を見つける
張り付いたシャツは 汗に重く垂れている
重い足を引きずるように
街の中へ 溶けていった
さらに高く登れば
遠い山の向こうまで
空は雲をどこまでも
蹴散らしていた
6/28/2025, 11:18:47 AM