溢れ出す言葉

Open App

左目、君の左目。
お水をあのグラスで一杯飲んでまた寝て。
平気だって言いながら仕事へ出かける君の目。
誰にも話さない
くだらない話は全部私だけにしてよ。
猫を愛でるみたいに。
左目、君の可愛い右目が恋しがってるよ。
早く会ってあげて
っていっても君のその高いお鼻は
彼らを会わせてあげもしない。
苦しいよ、君に会えなくって。
寂しいよこの真っ暗の心にも、君のスペースがあったって
知ったよいつまでも、そこにいてほしい。
つたない私の言葉を信じてほしいの。
だって、泣き虫の、
だって、泣き虫の、
暗い雲の下で、倒れてる私、
君しかいない私。
君から話しかけられて何度も君と屋上へ行って
君のつま先の上で踊って。
何度も、何度も。頭の中を超えて壮大な夢の中で。
君の君の君の君の声。
早く早く早く聞かせて。
この心の深いここには、まだ
君の形が残ってるんだからね。
だって泣き虫の、私。
誰も話しかけないよ、静けさが耳をだめにして、
心から電気を奪って、君の形しか分からないんだもん。
君も平気じゃないんだから、私と二人で一つになろう、
左目と右目。

9/10/2023, 2:31:08 PM