あの両親を捨てられたなら、他の道があったのだろうか。ときどきそう思う。
僕はひどく飽きっぽくて、いろんな女の子と遊んでは、3カ月くらい経つと退屈になってすぐ距離を置いて新しい子と遊んでしまう。いろんな努力はしてみたが…どうしても退屈が耐え難いのだ。退屈は幸福の証だったと言うことを、僕は大人になってから知った。
僕は君が好きだ。明るくて、話が面白くて、好奇心や冒険心があって、素直で。
僕は、僕は、この恋の結末が怖い。そうだ。退屈してたのは僕じゃなくて、いままで捨てててきた彼女たちかもしれなかった。だから僕は傷つく前に彼女たちを捨ててしまったのかもしれない。きっとそうだ。
「ねえ……ぼくと結婚しよう」
僕は人生で初めて、自分から相手を縛った。彼女を失いたくない。まるで首に縄をつけて愛でるための言葉を、砂糖でコーティングしてロマンチックにして。
「僕と一緒に生きてください」
1/7/2025, 1:26:14 AM