遠くの街へ
サッカー日本代表が、北朝鮮に勝利して五輪出場を決めた。
昔は北朝鮮の方が強かった。戦術というよりもフィジカルとメンタルで圧倒していた。
いまは立場が逆転している。男子サッカーにおいては、確実に日本が上だ。
誤解しないでほしいが、北朝鮮チームを侮蔑しているわけでは無い。どちらかと同情というか。
彼の国の情勢を鑑みると、どうしても国内のみでチーム育成をしなければならない。海外クラブに所属する個人が増えてしまうと、民主主義が近づいてしまって現体制が瓦解してしまう。
しかしながら現代サッカーは、フィジカルに任せて敵陣に縦パスを送るだけでは勝てない。絶対に、洗練された戦術が要る。育成面では海外選手との試合経験も必須だ。北朝鮮が今のやり方でやっている限り、成長はないのではないか。
試合後に監督が流した涙は演技ではなく、自然のものだと思う。だからこそ、極東から遠くの街のスタジアムでは、こんなにも新しいアイデアがあるというのをぜひ重要視してほしいと思う。そしてそれを許さない政治に、僕は改めて嫌悪感を抱いた。
2/28/2024, 11:51:10 PM