題名:手放した時間
無意識に、見つめるのは、人工的な風景。
そのまま時間は過ぎていった。
ねぇなんで?
そう問いかける君の視線は、誰かを見つめていた。
それは、終わりを告げる合図でした。
気づいてしまった。
自分から君を手放したことを。
君はため息を吐いて言うのだ。
まるで貴方が自殺したみたいだ。
その言葉に全てを悟った。
わざとでした。
誤魔化してました。
私のせいです。
ごめんなさい。
謝りきれない嘘を吐いたんだ。
許されない罪を犯したんだよ。
ごめんなさい。すみません。
沈む夕日を見つめる君は苦笑して問いかける。
違うよ。貴方の責任ではない。この責任は誰のものでしょうか?
私は口をつぐむ。
私だよ。
君は言った。
君も結局私と同じじゃないか。
結局人間は人間なんだよなって気づいても、
私は罪人なんだ。
だから生きてきけないよ。
だったら一緒に生きようよ。
それも無理だよ。
君も罪人になってしまうじゃないか。
それで良いよ。だってみんな、一つぐらい罪は犯しているものでしょう?
でも私は…。
そう言って海へ君は飛び込んだ。
「ほら、一緒に入ろうよ。」
ちゃんと聞こえた声に私はうなずいた。
もう、時間は戻らない。
だから過去にしがみついても仕方がない。
ならこの手放した時間を、君と一緒に穴埋めしよう。
私が見た光景は─────
11/24/2025, 4:26:06 AM