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44狭い部屋  

一年一組 佐藤るきな

道の上に、たまに透明な箱があります。
長くて四角くて、不思議な箱です。
あれは何?と聞いたら、おとうさんは「電話ボックスというんだよ」と教えてくれました。もう電話はなくなってしまっているけど、箱だけ残っているそうです。お父さんがわたしくらいの頃は、外で電話をするときにあれを探したんだそうです。
かくれんぼに使う箱ではないの?と聞いたら「そんなことをしてはいけないよ。入り口も塞がれているだろう」と言われました。
変なの。と思いました。
だってあの箱には、いつも誰か隠れているのに。
私と目が合うと「隠れてるの、内緒にしてね」とそっと指を立てたり、手招きをしたりするのに。
みんなどうして気づかないのかな?
昨日の女の人は、頭がへこんでいてかわいそうでした。私は声をかけてあげようと、思いました。外からのっくしたらまっかな、めでみられました。きがつくとわたしはでんわぼっくすのなかにいました。でられなくなってこわくてさけびました。だれかがきてくれて、そのひととめがあったのでたすけてといったらそとにでることができました。わたしはこわいのでそのままかえりました だれかはだしてこわいとさけんでいました。あのでんわぼっくすは、そういうかくれんぼのはこです

6/5/2023, 5:07:08 AM