海へ
私の名前、あなたにちなんでつけられたのよ。
不安がいっぱいになっても、あなたの声を聞くと、とても安心できた。
あなたから頂いた思い出、、。ウニを投げた。魚を釣った。綺麗な貝でブレスレットを作った。絶対に忘れません。
あなたの香りを嗅ぐと、ああ、家に着いたんだなと思わせられた。
あなたを夜中遅くまでずっと眺めていたら、気がついたらキラキラ光っていて、その光で目が覚めた。とてもとても綺麗だった。
でも、さようなら。もう、ここへは戻ってきません。
「大丈夫、また会える。私は繋がっているから。」
言葉が聞こえた気がした。
知らない道に知らない家。知らない人。それで溢れかえったここに、唯一、知っているものがあった。
香り、声、光。溢れる思い出。
あなた、こんなところにもいたの?
別れの手紙なんて、バカみたいね。でも、あなたがいてくれてよかった。これからもそばにいてね。
海奈より。
8/23/2024, 5:07:46 PM