山の中を車で走っている状態なんかはまさに「光と霧の狭間」そのものだ。
車のライトに照らされて、霧のなかで光が乱反射する。
私は小中高のときにたまに登山をしにいったのだが、霧のかかった道を車でよくすすんだ。
舗装されてないガタガタの道をありえないほど近いガードレールと山側の壁に挟まれて進む。
そんなやばい道なのに運転手はハイウェイを颯爽と走り抜けているかのように山道を進む。
道はくねくねで、三半規管が刺激されて気分が悪くなる。
景色も最悪。
それはそうだろう、山の中に道を切り開いているんだから、木しか見えない。
たまにトンネルをくぐり、抜けたら森の中を進む。
ほんの僅かな間だけ空や川、向こう側の山が見えることがあり、下を覗くととんでもない高さに我々がいるということを思い知らされる。
登山の入り口の駐車場につき、やっと解放されたと思って車から降りると周りの空気は冷え冷えで、なんだか解放された気分がしない。
どこを登山しにいってもこの一連の流れがあるよね。
10/19/2025, 2:27:36 AM