雨の降る街の中、私たちはカフェにいた
話を聞いてほしかった
何も気づかないフリをして
愛をくれた人を邪険にして失ったことを
どうすれば、またあの人に会えるでしょうか
私がそう話すと、貴女は静かに呟いた
虹の架け橋を渡ると、大切な人に会えるのだと
そんなことできるわけがないと返すと
貴女は窓の外を見て、ただ悲しげに笑った
「そう、虹を渡ることはできない」
「失ったものは、もう二度と戻らない」
心が締め付けられるように痛くなった
雨は止むことなく酷くなっていく
本当はずっとわかっていた
後悔するには遅すぎたのだと
今さら何を願ったところで叶わないんだって
9/21/2025, 7:55:42 PM