“ River〃 ”

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 アルコールで途を滲ませて、ゆらゆらぼんやり薄ら顔で足は罪人の足枷を括り付けられてるみたいな気も無い摺り足というかズリ足でゴム草履のソールがアスファルトと擦れる音を聴く。夏はいいな。夏ってのは夜より日中の方が暗いんだよ。だからいい。それがいい。自分にとってはね。灼熱の太陽、陽射しに言い様の無いある種の最終章みたいな感覚を覚えてしまう。悲観ではない。ふと、死去という事は … それでは待望のタイムマシーンに初搭乗と洒落込みますか … みたいな事柄のように感じられてきたりもする。ここでまた、変な情景が頭の中に浮かぶ … 。OD色の戦闘服に真っ赤な鮮血がべっとり染み付いている兵士の口尻からも血液が流れ出ている。臍より上の辺りに両腕で小銃を抱え持つ。周りには敵らしきも人も居ずそして一人砂漠に立ち尽くしている。顔が … 四角い人だ … 。なんとなく … 思い出してるみたいだ … 誰かを。そんな目をしている。… 私の前世か?所縁のある先祖の魂か? … まあどうでもいいや。なんか眠くなってきた。取り敢えず … いや兎も角 … この書かされてる感覚、そのエクスタシーが堪らなくて … そしてこんなふうに一時一瞬でもその文学の扉の向こう側に行けた時の嬉しさだけで有難い。ふぅあ〜、眠くなった。

7/31/2025, 1:01:03 AM