風は、遠くの街角から花の香りを運んできた。 夜空の星の温もりが影を連れてきて、あの日の出会いに優しく恋を乗せて僕たちの頬を撫でていく。風物語にうっとりと安心して、僕たちは何もかもを忘れていた。 音楽が溶け合うように。だけど、最近は失望の音ばかりが流れてくる。アメリカの喧騒が遠くから聞こえる。「君はもう、友達じゃないのか?」 昨日起きた時は、あれほど仲良く一緒に笑いあっていたのに。「風が運ぶもの」
3/7/2025, 5:04:00 AM