かなしあそばせ

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「死んだらどうなるかって考えたことある?」

「さあ?適当に天国とか行くんじゃない?」

「ふんふん、あやは?」

「うぇ!?私?うーん。幽霊としてふわふわと浮いているんじゃないでしょうか。そういうまーやはどうなんです?」

「あたしはー人は死んだら輪廻転生すると思ってる!結構ガチめに!」

「私は天国行ってダラダラゴロゴロな毎日が良いけど?」

「めいはその調子じゃ天国にも行けませんよ……」

「説教やだー!ね、まーや。輪廻転生論でいったら私たちやっぱ前世あった系?もしかして一国の女王だったり……」

「ううん。私たちはもやし。」

「ん?もや……もやし?へ?」

「太陽の光を目いっぱいに浴びて成長したかった可哀想なもやし。その3人組。」

「前世の記憶ですか?」

「あと、暴走族。調子に乗ってバイクに3人乗りしてる。」

「……この前自転車でやりましたね。」

「それから判子。佐藤、鈴木、高橋。同時に売れたみたい。」

「佐藤あや、鈴木まや、そして私、高橋めい。」

「……どーゆーことだよ。
それ、ほんとに全部……前世の記憶なのか?」

「うん。」

「つまり……つまりね、死んだらどうなるかって答えは、私たち3人組は何も変わらないってことなんだよね。」

「3人組は変わらない……」

「あやの胸も成長しないままってこった」

「いまその話はしてません!破廉恥めい!」

「私たちは運命レベルで赤い糸……いや友情の糸……いやめんどくせ。赤い糸で結ばれてるって事なんだよ!!」

「だから、何百年後も、何千年後も、何光年先でも、未来と、思い出を繋いでいこうね。」

『終わらない物語』

1/25/2025, 1:28:46 PM