海へ
「ねえみんな、夏休み海行く?」
「おれ行きたーい」
「僕も行きたいなー」
「俺……は行かないかも、です」
「あれ、野上くん泳ぐの苦手?」
「まああの、そもそも外に出たくないっていうか……」
「そっかー……仁くんが行かないなら僕も行かなくていい?コーギー」
「幻灯も行かないの?というかコーギーはやめて」
「仁くんがいなくて悲しいのはもちろん、姉も着いてきそうだしさー……厄介なんだよねー」
「いいと思うけどなあ。僕も弟連れて行こうと思ってるから。あと二人は蛍のこの顔を見ても行かないと言える?」
「ふたりは来ないのか、さみしい」
「うっ……ごめん……」
「汚いぞコーギー!?」
「やめろって言ったよね」
「仁、おれと海行きたくない?」
「そ、そんなことないけど……」
「じゃあ行こう。いっぱい遊びたいし」
「…分かった……行くから、泣かないでほしい……」
「やったー。仁も行くって」
「よしよし、ナイスだよ蛍」
「じゃあ僕も行くかあー」
「やったー幻灯も来てくれるー」
「うん、そろそろ日焼けしたいと思ってきたところだからねー!焼くぞーー」
「それ以上焼いたら魚の皮みたいになるねー食べ頃かな」
「コーギー?それ他の人に言っちゃだめだかんね。絶対」
8/24/2023, 6:32:03 AM