窓から見える景色時刻は午後9時半。外からは虫の鳴き声が聞こえる。母の趣味で育てている花たちも、すでに夢の中である。優しい月明かりに照らされてぐっすりと眠っている。日常で辛いことがあっても、嬉しいことがあっても夜は誰にでも訪れる。その事実にほんの少し安堵する自分がいた。ほぅと息を吐き月を見上げた。柔らかな光は心の影を消していった。
9/25/2022, 12:25:39 PM