無垢で正直者のあなたが、生きづらい世の中になってしまった。
サギが飛んできてカモのあなたを襲う。
目も当てられない。
サギを撃ち落とすはずの猟師達は、厳しい銃規制に、空を行くサギを見送ることしか出来ない。
あなたが鍛えなおし、カモからタカにでもならない限り、この世界で安穏に生きていくことは出来ないのか。
バカを見ない正直者になりたい。
タカとなって鋭い爪を持ったとしても、それを有効に使う手段を知らない。知りたくはない。
カモのようにのんびりと、水面で仲間同士たゆたっていたいもんだ。
背負ったネギですき焼きでも作って、今夜は皆でささやかな夕げのひとときを。
ねぎまは友食いになりそーだからやめとこう。
何の話だったか。
無垢で正直者のあなたが、いかにして苦痛なく生きられるか。
生きる限り、多少の苦痛は伴うものとして、まずは自分の痛みにも正直になる。
そして、理不尽な痛みに対しては、闘う。
軍鶏のように。
または、ヒクイドリのように。
バカを見ない正直者になろう。
愚かなのは、人を騙すサギや臆病者のチキンであって、自分の心に正直に生きるカルガモの親子に未来は明るい。
ああ見えて、本気になれば空だって飛べる。
世界を股にかけて、遠い国にだって飛んでいける。
あ…カルガモは、留鳥だったっけ?
と、何故、鳥に例えて正直者を語っているのかは分からない。
鳥の生態に詳しい訳でもないのに。
むしろ、最近やっと、よく見かけるハクセキレイの名前を覚えたくらい。
うまいこと博識ぶって終わらせようかと思ったけど、まあ、根が正直なもんで、知らんもんは知らんと言える自分でもありたい。
バカを見ない正直者になろう。
6/2/2024, 10:05:45 PM