まさに太陽のような人だ
まさかこの私が、
太陽のようだという比喩を
異性に使うことになるとは夢にも思わなかった
異性は私にとって脅威であり、
暴力的で、だらしなく、
救いようのないものの象徴だった
つまり太陽から最もかけ離れていた存在、
どろどろの暗闇
でもお前は、
お前だけはそのイメージにまるで当てはまらなかった
頼れる父のような背中で周囲を率いたかと思えば
母のような寛容さで人の心を優しく包み込む
いつだって子供のように無邪気な愛想を振りまいて
兄弟のような距離で多くのことを語り合おうとする
暖かく、明るく、周囲を照らす大きな太陽
そんなふうに全てを兼ね備えたお前が
私を好きだと言った時
これほど神を恨んだことはない
もっとはやく、
私がひねくれる前にお前に出会っていたら
お前が私の父だったら、母だったら、兄だったら
しかしどうしたって
お前は私が忌み嫌う異性であった
そう伝えた時ですら、かの光は健在で
むしろ眩しいくらいに笑って見せた
困らせてしまってごめんと、
私は熱さと悔しさで
目を細める他どうしようも無かった
この私の、中途半端でどうしようもない性根まで
その光で焼き切って欲しいと願って止まないのだ
2/22/2023, 2:33:27 PM