エドゥアール

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居酒屋で大学のサークルの人たちと飲み合う。ガヤガヤとしたひとだかりの中、まだサークル仲間とは呼べない。ただ乾杯の合図とともに私を固める氷が解ける兆しを見せてくれる。夜に煙り、人を飲み込むこの仄暗い明るさが私たちを溶かしてくれる。ビールが脳を溶かしていく。笑い、怒り、そして弱まり。私の中にいる臆病者の私がようやくみんなを仲間と呼ぶ。ときに愚痴を嘔吐する。みっともないことであるが、夢の中であればみっともなくていい気がする。月冴え冴えと、ただ笑う。
あぁ、夢が醒めることなきように。

3/20/2024, 10:29:05 AM