懐かしい。
昔、雪の降る夜に、玄関に放り出された事があった。
今ならアウトだが、当時は割と有った事だ。
かなり厚着させられ、外に放り出されたのだ。
こう読むと、やはり、文章とは続きを読む必要があると思わぬか。
年寄りなりの悪戯だ。
水に流して欲しい。
外は暗いものだとばかり思っていたが、
実際は街灯が幾重にも連なり道を照らしていた。
妙に明るかったのを憶えている。
昼間とは質の違う明るさ故、燥いだのは母には秘密だ。
等々、母は旅立ってしまった。
本当に良い母だった。
今日は、あの日のような雪の夜だった。
夜を照る、街灯を見て思い出した。
読んでくれてありがとう、見知らぬ人よ。
私なりの母への弔いでした。
12/26/2025, 11:52:34 AM