これまでずっと猫にぞっこんだった。「犬か猫、どっちが好き?」と聞かれたら、迷わず後者を選ぶほど猫に魅了されていた。特に瞳が開きかけた、ヨタヨタとおぼつかない脚で歩く仔猫の愛らしさと言ったら!人間が猫様の下僕になっても致し方ない愛らしさに日々癒されていた。
それがどうだ。今では犬でも猫でもなく、オウムに夢中である。どうしようもないレベルでオウムの虜となり、何ならオウムに会いたいがあまり動物園まで足を運んだほど。
ちなみに私は齢四十を軽く過ぎたいい大人だ。ゾウだキリンだとはしゃぐちびっ子達に紛れ込むには場違いな気がしないでもなかったが、なりふり構ってもいられない衝動に踊らされた。人っ気の少ないキバタン、オオバタンの前を陣取り、その愛らしさを存分に堪能したのはもう一ヶ月近く前のこと。
7/12/2024, 2:30:18 PM