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▼ 世界に一つだけ

ロマンチックな話じゃない
むしろ呪いのような、執着束縛依存の類い

不意に耳朶に触れる癖がついたのはいつだったか
(ああまた)
今日も業務中に伸びる指
穴はもちろん塞がっていないけれど、居場所を失ったものは自室の奥の奥へ
捨てられなかったのは、勿体ないと思う心か思い出か
(本当に欲しいものはくれなかった)
いつだって、手を擦り抜けるのは変わらない
今も、これからも
会う度期待を膨らませて、そうしていつかまた
(ぜってー逃す気はねぇけどな)

9/9/2023, 1:51:24 PM