テーマ 『溢れる気持ち』
好きで好きで、仕方がない。
おはようと挨拶すればはにかむように笑うその表情も、
たまに寝ぐせをつけて学校にやって来て、
恥ずかしいときには必ず目をそらすその仕草も、
ひとつ言い出したらキリがないくらい、ぜんぶがぜんぶ好きなんです!
「好きな人、出来たんだ」
だけど悲しきことに、一生交わることのない思いはいつだって平行線だ。
あーあ。その相手がわたしだったらいいのに。
好きな人の前では、そんな顔をするんだね。
…ねぇ、好き。好きなの。何れ叶ってしまうかもしれないあなたの恋を、どうしたって応援することが出来ない最低な友人でごめんなさい。
わたしが異性であれば、すぐさま好きだとあなたに伝えるのに。
そんな目で見てないと信じて疑わないあなたに思いを伝えることが怖くて出来なかった。だって友情関係まで崩れたら、あなたと接点すらなくなっちゃうんだもん。
でもこんなことなら、こんなに好きなんだと勇気を出して伝えれば良かったな。
そうして悔しいことに、わたしの目に映るあなたの好きな人を見つめるその瞳は一番だと言っていいほど、ひどく綺麗だった。
2/5/2024, 11:13:37 AM