まぐころ

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「“ななかまど”と“またあした”」


七竈の花が咲いている。

毒々しく咲いてる。
じっと、ずっしりと。

呆然とするしかなかった。
ただ、ただただ何も動かないことは確かで。

まっすぐ遠くを見つめてる。
ただ静かに見つめてる。

すぐに声が響く。
集まる声、音、声。

ただ見つめる。
見つめるだけ。

いつもの足も、頭も、手も、体も、ただ動かないまま。
呆然と見つめる。

「…なんでっ、…!」

君の声がする。

いつもの心臓も、ただ動かないまま。

2/15/2025, 12:44:45 PM