題 届かないのに
大切なものは失って初めて気づく…
そんな事、誰が言ったのであろうか。
本当にその通り過ぎて反吐が出る。
当たり前のようだった日常が崩れ、まるで死んでいるかのように過ごす毎日。
私には会いたい人がいる。大切な人がいる。
最期に別れた時、あの人は笑顔で泣いていた。私も同じだった。うん。安心させるためにお互い笑顔でいたかったのかもね。
また会う日まで。
あの人が帰ってきた時に、安心できるように家を綺麗にしておこう。帰ってくるか、来ないかじゃない。生きているのか、死んでいるのかでもない。もし死んでいたとしても、絶対に帰ってくるって分かっているのだ。
あの人が帰ってきたらどう出迎えようか…ハグかな。
よし、そうしよう。1番安心する。
ああ、しまった。今また初めて気づいたよ。失ったのはあの人の笑顔と私自身だったのか。
6/18/2025, 2:02:36 AM