優しい陽の明かりと頬杖

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セーター

セーターに くるまる 夢を見る

真昼の 南向きの 部屋の

どことなく 冬の 匂いが 立ち込める

あの 明るい 午後は

私を もう 迎えては くれない 

なくした ものが

そこに わだかまる こともなく 消えた

あの 明るい 声が 聞こえない

私を 待っていて くれるかの ような

私を どこかで 見守る 太陽の 日差しの ような

あの 明るい 声は 聞こえない

私が 遠い 昔から 探した あの 声は

南向きの 部屋に 再び あの 優しい 声は

もう 聞こえない

そこに こだました あの 優しい 犬の 声も

昔に 聞こえた あの 声は

聞こえない

子犬の ように ブランケットに くるまって

長いとき 冬の 匂いが 染み込んだ

君の 置き忘れの セーターを 

ハンガーに 掛けて 南向きの 部屋の

太陽に くるまって 懐かしい 景色を 

冬の 匂いと 南向きの 部屋の 太陽に

あの時の 声を 思い出し ため息 ついた








邂逅した 天使
羽の ような 柔らかさ
なくした 翼を どこかで 私は 探していた

あなたは 忘れていた 心を
優しい 羽の ような 日差しの 午後に
忘れていた どこか 遠くの 彼方から
飛来 してきた

セーターに くるまった 私は
しずかな 風の ような 
君の 指先に そっと 触れている

まるで 長い 年月 解けることない
氷の 山が 溶けたかの ような

明るい 日差しに 歌い出す
鳥たちが 南へ 向かい
飛び立つ ような

長い 眠りから さめたような
また 深い 吐息に 包まれた ような

光の 中の 邂逅に 目を覚ます
忘れていた あの時が 心に 去来して

あなたが ここに来た
本当の 意味を 探してる
日差しに 微睡み 頬杖を つきながら

11/24/2024, 4:23:00 PM