今は地元を離れ上京して、
目まぐるしく忙しい日々を過ごしている。
そんなある日とても懐かしい夢を見た。
子供の頃の少し儚い思い出。
その日私は友達と公園で遊んでいた。
けれど友達はお出かけの予定があるからと
途中で帰ってしまった。
家に帰っても暇なので、
もう少し一人で遊んで帰ろうとブランコでゆらゆら揺れていた。
その時1人の同い年位の少年が、
ボールを追いかけて行くのが見えた。
伸ばされた髪の毛はサラサラと揺れて、
丸いビー玉のような綺麗な瞳。
いつしか私は見蕩れてしまっていた。
ボールに追いついた少年が
ボールを抱えて振り返る。
バチッと音が鳴るかの様に目が合い、
咄嗟に顔を逸らしてしまった。
チラッと目だけで少年を見ると、
にこやかに微笑みこちらに手を振り元いた場所へ戻っていく。
高鳴る鼓動に初めて感じる感覚で、
呼吸が止まりそうになる。
あの日の景色は今も尚覚えている。
ただ、忙しさのせいで記憶の片隅に追いやられていた。
夢から覚め懐かしい感覚で胸がきゅーっとする。
さて、
今日も頑張ろう。
7/8/2025, 2:02:12 PM