テーマ 放課後
「また..」
引っ越しでかけ離れた友達を想う。勉強してるかとか、どんな部活に入っているのかなど。
「通知来た」
気になって見てみると、
「仲良い子が増えた!」
僕はその一文を見て目の前が真っ暗になった。下の方の文章を見る気にはなれなかった。僕の世界から灯火が消えた。
どうしてどうしてどうしてどうして、僕にはあの子しかいないのに、なんでなんでなんでなんで君は僕を置いていくの?。
自分でも狂っているのは分かっている、分かっているけど吐き出したいほど苦しいんだ。
「おい、大丈夫か」
はっとすると引っ越し先で仲良くなったあいつが僕に声をかけた。
「..大丈夫大丈夫〜」
「...大丈夫じゃなかったら言えよな〜」
そう言い、あいつは部活があるからと教室から去っていった。これで教室に一人、僕だけがいた。
「へんなやつ」
こんな僕に構うなんて、
「面白いやつ」
僕の裏を知っても話しかけてくるやつ。
「さて、帰りますか」
外をみたら秋に近くなっているからなのか空が暗くなっていた。時間は6時、最終下校時になっていた。
今日も僕は狂気に飲まれ、重い感情を持ったまま生きる。
また、
「今日文化祭があってね〜あの部の子めっちゃ仲良くなれた!」
積もってく。この感情が消えることはないだろう。
おわり
10/13/2024, 1:57:09 AM